鼠径部痛症候群(グロインペイン症候群)とは『股関節周辺に痛みの原因となる器質的疾患がなく、体幹から下肢の可動性・安定性・協調性に問題を生じた結果、骨盤周囲の機能不全に陥り、運動時に鼠径部周辺に痛みを起こす症候群』と定義されています。
恥骨下枝疲労骨折やスポーツヘルニアとは診断されないもので、手術をせずに保存的に治療するものです。腰痛、打撲、足関節捻挫などが痛みを誘引することがあります。
走っているときやキック時などに痛みが出現します。
グロインペイン症候群については、競技者自身がリハビリ等を十分理解して行なうことは難しいと思われます。
そのため、医療機関への受診をお勧めします。
それぞれを改善するための治療を行ないます。可動性、安定性、協調性を損ねている原因を把握し、マッサージやトレーニングなどのリハビリによってそれぞれを改善します。
股関節に負担の少ないキック動作とは・・・
(1)安定した体幹軸
(2)身体を支える軸足の外転筋力
(3)クロスモーション(スイングする下肢と反対側の上肢を連動させて動かす)
(4)骨盤の垂直回旋
(5)骨盤の水平回旋
悪いキックとは、例えば腰痛があると・・・
上半身と下半身を連動させて動かすクロスモーションができなくなります。
クロスモーションが行なわれないと骨盤の回旋が行えず、股関節による動きが強くなり負荷が増してしまいます。
両上肢を使えない場合もクロスモーションが上手くできなくなります。
また腰にもかなりの負担がかかるため、腰痛の原因にもなってしまいます。
グロインペイン症候群はスポーツ選手に多い障害の一つで、足の付け根に痛みを起こします。
主な症状としては、原因としては股関節を動かす筋肉に炎症が起こっていたり、
股関節自体を痛めていたり、恥骨結合という骨盤を支えている部分に炎症が起こることで痛みを生じます。
股関節周囲に無理な力がかかったり、過剰な運動などで痛みを起こすことが多くあります。
股関節を屈曲させる筋肉は、大腿直筋と大腰筋という筋肉を使います。
これらの筋肉に大きな負担がかかり症状を起こしているようです。
カイロプラクティックの視点から見ていくと、以下のことがあります。
・骨盤の捻れや腰椎の捻れ
骨盤が捻れていたり腰椎が捻れていることで筋肉が緊張し、その状態で負担がかかり続けた結果、痛みを起こしています。
・股関節の可動性低下
股関節の柔軟性がない状態で、筋肉に負担がかかり痛みを生じている。
鍼灸治療、テーピング、整体、超音波治療、骨格矯正など様々な治療で施術します。
病院との連携なども取りながら施術していきます。
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